お墓の問題点とその原因に応じてどんな修理・リフォームが可能なのか、またその費用はどの程度なのかをご紹介します。
「お墓の工事はどんな基準で比較検討すればよいのか?」そんな気持ちで検索をされたことでしょう。また「価格の相場も分からないし、石屋やお寺に相談するのも敷居が高いな...」などのお声もよく聞きます。
お墓の工事は情報が少なく、一度建てたら滅多に修理や交換をするものではありませんのでお問い合わせを頂くお客様はほぼ『知識ゼロ』の方が多いものです。お気軽にご相談ください。
傾いたお墓を直したい
弊社で石碑の傾き修理を希望するほとんどの方が20年以上前に作られた大谷石製外柵です。大谷石は加工がしやすく御影石に比べて軽量で安価だったためその時代は外柵に使用する石材の主流でした。ただ強度が弱い石材の為風化によりポロポロとかけてきたり割れたりするのです。またこの時代に作られた外柵は現代のようなコンクリート基礎がない場合が多く、地盤が弱い墓地では不動沈下により外柵と石碑の下にあるカロートが傾いているケースが多いです。
古い囲い(外柵)を直したい
外柵とは墓地の境界を示す、住宅で言えば外構の様なものです。外柵の中には墓石や納骨棺(カロート)を設置するので頑丈に造る必要があります。
最近外柵の修理を希望するほとんどの方が20年以上前に作られた「大谷石製」外柵です。「大谷石」は加工がしやすく御影石に比べて軽量で安価だったため、その時代は住宅の外構や土留めにも使用される素材で、お墓の外柵にも多く使用されてきました。
しかし大谷石はみかげ石に比べると強度が弱い石材の為、風化によりポロポロとかけてきたり割れたり破損することは避けられません。
また、この時代に作られた外柵は現代のようなしっかりとしたコンクリート製の基礎がない場合が多く、地盤が弱い墓地では不動沈下により傾いているケースが多く見受けられます。
くすんだ墓石のつやを復活させたい
建立した当初は研磨された石材はピカピカですが、石材は年月を経ると紫外線等の影響で経年変化するものです。
月日を経た古い墓石は経年変化により建てた当初の輝きや光沢はなくなり、艶がなくなってきますが、再研磨することで輝きを復活させることが可能です。再研磨する場合は墓石を取り外す必要があるため、外柵やカロート(納骨棺)の交換、修理リフォーム時などに行うことが一般的です。
お花立や香炉をきれいにしたい
花立や香炉はお墓参りの際に最も使用する部材です。
花立は水がたっぷり入るもの、風雨で倒れにくいもの、香炉は線香を焚いた熱に耐えるものがお勧めです。
古いお墓にはプラスティック製や陶器製のお花立が使われていることが多く、長年使用しているとねじ山が壊れてお花の重さでも倒れることがあります
香炉は墓石、石塔に使用されている石材と同じような色合い、素材を選ぶと一体感があり美観が良いでしょう。
壊れた塔婆立を交換修理したい
法事やご供養の際に建てる戒名や経文が記されている木の板を卒塔婆と呼びます。卒塔婆(塔婆)が風雨で倒れない様にしっかり設置するために塔婆立が必要で、 風にあおられてグラグラと揺れたり十分な本数が設置できないものは交換を検討する必要があります。万が一、塔婆立が倒れてしまうと、近隣のお墓に被害を与えてしまうことも考えられますのでステンレス製や石材製の頑丈なものをお勧めします。
意外と目立つ汚れた目地をキレイにしたい
目地とは石と石が合わさる面に6ミリ程度空いた隙間のことです。目地は石材の破損が起きない様にするために必要な隙間で、隙間にはセメント等を埋めます(化粧目地と呼ぶ)。15年位以前に建立された墓石のほとんどがセメントを使用した目地が多く施工されておりましが、セメント目地はその性質上、接着力の低下・ひび割れ等の劣化によるはがれが多くおこります。
最近ではシリコン系の耐震ボンド(コーキングと呼ばれる)による目地が近年の墓石工事に使用されております。シリコン系の耐震ボンドは石材の接着用に開発された専用ボンドで、特に接着力が強く、劣化しにくいのが特徴で仕上り、美観も良くメンテナンスの頻度も低いのでお勧めです。